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求める地へ歩き出す者

辻ゆう子が退団した。来る時が来たに過ぎない出来事。と言ってしまえばそれまでである。しかし、彼女は劇団の歴史の中で"特異な存在"ではある。それはこの退団が「二度目」であると言う事。

 

「一度目」の時は「続けて欲しい」と思っていたが、それを口にする事はなかった。僕が何を言っても今は聞く耳を持っていないだろうと思っていたし、仮に聞き入れたとしてもそれは「辞めれないからいる」に過ぎない事もわかっていた。

 

そして今回は「続けて欲しい」とは一切思っていない。本人にも言ったが「自ら言い出さなくとも、もう役者をやらせることはない」と思っていた。それは彼女に失望したわけでも、興味がなくなったわけでもない。そう、来る時が来た。それに過ぎないのだ。


生きる為に演劇が必要だった彼女が「もう"虚構"は必要ではない!」とばかりに、別の道・・・真の己の生きる道を進む。もう"役者・辻ゆう子"に逢う事はない。いや、そんな者は何処にもいなかった。ただ"迷える者"がいて、出逢い、別れ、泣き、笑い・・・時を経て、「私は!」と真っ直ぐ前を見つめ、だけど振り返る事も恐れない自然体で、求める地へ歩き出しただけだ。

 


この決意にいたいる過程に"演劇"が必要であり"迷子の遊園地"が必要であったのなら、何かしらの"道標"となったのなら、それは喜ぶべきことだろう。そして、いま僕も彼女と同じ想いではある。真っ直ぐ前を見つめ、だけど振り返る事も恐れない自然体で、求める地へ歩き出す。しかし、その進行方向は真逆だ。

 

藤田ヒロシ


落とし前、そして演劇のえの字へ

東京公演から一週間。改めてご支援頂いた方、ご来場頂いた方に感謝致します。皆さんひとりひとりの想いと行動がなければ実現する事が出来なかった公演です。そういう意味でも「ひとりでは何もできない」を再認識する公演でした。

 

さて、今回の東京公演ですが、元々は劇団員のモチベーションを上げる為に口にしたに過ぎません。実現できるなんて思ってもいなかった。しかし、口にしてみると自分が一番それを求めている事に気付かされました。どうやら自分が自覚していた以上に「東京」と言う街に強い思いがあったようです。

 

「演劇のえの字」も知らないままあの街へと向かい演劇の世界に身を置き、地に足の付いていない状態で走り続けた結果、「演劇のえの字」を耳にするのも口にするのも嫌になり、生きることが不快に思えたあの街。愛情や信頼を全て裏切ったあの街の最後。その事の"落とし前"をつけないまま、未だに演劇のという世界の片隅を摘んでいる自分。

 

だからなのだと思います。実に内向的な作品になったのは。いま一度、いやあの街ではそこから始める事が必要だった。

 

「これが最後ではなく、これは次の物語への一本目」

 

東京公演最後の開演前に劇団員に向かって発してきた言葉は己に向けたモノ。結局のところいつだってそうだった。「誰とも向かい合っていなかった」のは自分の方。これまでと違うのはあの街での出逢いと言葉は一切”逃げ場”を与えてはくれなかった。その事が苦しくて嬉しくて、この一週間を過ごした。そして、昨日聞かれた。

「青春の落とし前はついた?」

その問いに何迷う事無く答えられた。

公演の翌日の朝、スーツ姿の人々の流れに逆らい駅へ向う中でこの胸に込み上げて来たのは単なる"懐かしさ"だけではない。すれ違ったひとりひとりに、夢や希望、挫折や嘆き…語らなくとも誰しも背負っている「物語」があるのだという当たり前を見た。僕はもう”流れに逆らっているだけで悦に入っていたあの頃の僕”ではない。

 

いま一度?改めて?いや、全くの新しい想いで、背筋を伸ばし、確かな眼差しで、「演劇のえの字」に挑んで行こうと思う。いや、行く。

 

迷子の遊園地 主宰・藤田ヒロシ

 

 


初日を終え、二日目の朝

東京公演、初日が終わり二日目(楽日)の朝。

 

劇団員のモチベーションをあげる為に放った「東京で公演を打つ」が実現した。口にして気が付いたが最もそれを望んでいたのは自分自身だった。気付かなかった・・・いや、その振りをしていた日々。約20年。それでもその間も演劇と関わり続けて来たのだから本当に歪んでいる。その歪さと向き合う事が出来き、齢四十を越えてまだ成長できる自分の可能性を知った。

 

もう一度あの街へよりも、もう一度傷つくことの方が大きく怖かった。それを認め、乗り越える道を探す気になった。自分がなぜ「迷子の遊園地」なのかを知った。20年。時間はかかったが、早さを競うだけが人生ではない。

 

何処にでもあるような人生だが、それでもこれは僕にとって1/1。唯一無二。逃げも隠れも出来ない。

 

「誰の話でもなく、誰の話でもある」今回の作品【離々として連々】のコピーであり、劇中にも出て来るセリフ。それは「僕の話ではなく、僕の話」という「これまでと、いま」なのだ。そして、この作品の終わりに「これから」を見つける事が出来るだろう。きっとおぼろげで「それ」とはすぐには見つけられないかも知れないが、それでも「見る」はずだ。そして、「これから」を「いま」にする旅をする。その姿。迷い、彷徨い、途方に暮れている者と見えようとも、僕は僕である。そして、永遠に「迷子の遊園地」

 

回転木馬の様に同じ場所で、ただただ回っているだけかも知れない。そんな葛藤もいいじゃないか。この歪さが「僕」だと受け止め、生きる。そう、1/1。他の生き方など出来ないのだ。


この想いを綴ったこの物語。これを捧げよう。若いも古いも関係なく、「これから」を信じる者すべてに。

 


最後に、一言。

 

 

・・・ただいま、東京。


東京公演【離々として連々】2018.12.1−2

静岡・浜松を拠点にする迷子の遊園地 2018年12月 初の東京公演

 

ちぎれ、散乱し、現実?虚構?…不明な景色 これは誰の話でもなく、誰の話でもある

迷子の遊園地 東京公演【離々として連々】
 2018.12.1−2
サブテレニアン
(板橋区氷川町46-4 B1F)

 

12/1(sat)14:00/19:00
12/2(sun)13:00/18:00
※開場時間は各30分前 ※上演時間:90分(予定)

 

料金
[前売]一般2500円/学生1000円
[当日]一般3000円/学生1500円
※学生…高校以上/受付にて学生証提示 ※中学生以下の入場不可

 

チケット
[カンフェティ]https://www.confetti-web.com
[イープラス]http://eplus.jp
[劇団ウェブサイト]https://maigo.link

 

公演サイト
https://maigo.link/riri/

 

 


生まれたその日は一人ではなかったのに、一体いつ独りになってしまったのだろう

 

『何でも貸してあげるよ。嘘ではないわ。だから黙って持って行くのだけは止めなさい。黙って持って行くのは泥棒よ』
繰り返されるあの日。それを見つめるメイド。

 

『お姉ちゃんは本棚の隅に置いておくだけ、遊んだりしない。可哀想。この子はエリー。私のお友達。(人形に)さあ、エリーお姉ちゃんにご挨拶して』
定まらないあの日。それを見つめる執事。

 

『私は人形。人形は誰かの想いを借りて動き、誰かの声を借りて話すものなのよ』
チナがエリーと名付けたその人形が動き出す。ずっとサチの傍にいた人形は何でも知っている?
乱されるあの日。見失うチナ。


妹・チナの誕生日の前日、彼女が姉・サチの部屋から持ち出したのは本?人形?それともその両方?思い出そうとする立ちに違う”お話”の中に彼女は居る。

 

一つの連なったはずの記憶はちぎれ、散乱し、あべこべになったり、不明になったり……自分が誰かも、いくつかも、此処が何処かも、錯覚してしまう。知っているあの日に、知らないあの日がある。それを知りたい。

 


【離々として連々】公開稽古

いよいよ東京公演!今作品は拠点の浜松での公演予定はありませんが、ここまで迷子の遊園地を育てくれた当地の皆様に感謝の意味も込めて11月24日(土)に公開稽古を行います。


本番とは異なる姿、是非ご覧ください。

 

2018.11.24(sat)13:00-20:00

鴨江アートセンター[206]

※13:00-18:00は入退場自由
※18:00-20:00は「通し稽古」途中入場不可

 

予約不要・入場無料(カンパ大歓迎

 

主宰より…創作過程って公開するのはあまり好きではない。役者やってる分にはいいけど、演出を見られるって…ね。裸見られる感じ。 でも、だからこそ「見たい」ってありません? 演劇やってるとか、やってないとか関係なく、どなたでも。 これはドキュメンタリー。二度とない瞬間の目撃者に!

 

2018年12月 初の東京公演

ちぎれ、散乱し、現実?虚構?…不明な景色 これは誰の話でもなく、誰の話でもある
迷子の遊園地 東京公演【離々として連々】
サブテレニアン
(板橋区氷川町46-4 B1F)

12/1 14:00/19:00
12/2 13:00/18:00
※開場時間は各30分前 ※上演時間:90分(予定)

 

料金
[前売]一般2500円/学生1000円
[当日]一般3000円/学生1500円
※学生…高校以上/受付にて学生証提示 ※中学生以下の入場不可

 

チケット
カンフェティ][イープラス][劇団サイト

 


 


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