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WS は"勝負の場"ではない

(ちょっと書いておこう・・・が2000文字超えました、なんかゴメンナサイ(笑))

 

去る12月8日(日)に「演技ワークショップ」に参加した。これは当地浜松で8月から2月に行われる「ゲキトツ」という演劇フェスティバルの一環で、地元で活動する演出家6名が講師を務め、先に行われている「劇作ワークショップ」で参加者が書き上げた短編を立体化し発表すると言うものだ。


時間は10時〜18時。グループ分けや昼食、発表時間もあるので"稽古"を出来るのは4時間程度と言ったところ…なかなかの強行軍である。聞けば10年程やっている。(その昔、講師を頼まれた事もあったが…そんなに時間が経っているのか)10年にして初参加。しかも「演者」で。なぜ参加したのか?それは「演技」への純粋な興味(疑問も含む)である。7月11月と一人芝居を行い、その過程でそれまで感じた事のない感覚を得た。最初は7月の本番中で、次に11月に向けた稽古の中で、そして11月の本番時にはハッキリと体感した。

 

それは「自身が意志とは異なるもので動き、反応している様」であり「観客が"居る"のではなく"ある"と言う感覚」だ。終演後には本番を「やった感覚」すらない。なので、自分の演技や作品がどうであったか…自己判断がサッパリ出来ない。観た者に話を聞けば「良かった」と言う。「初めての"顔"を見た。新しい扉を開けたね」とアンケートにあった。自分の中に感覚的に残っているものとはあまりにも離れている。そのギャップを埋める作業をしい!と、欲した時に直近にあったのが件の「演技ワークショップ」である。

 

「地元演出家」が講師であり、地元演劇人が運営にも参加者にも多い…ある意味"近親者"の多い中で「恥かく事」への抵抗感もあったが(僕はWSはキャリア云々など関係なく恥をかき合う場だと思っている)、「ここで恥をかけてこそ」とも思った。自分が本気で演技という、役者という"技術"に向き追う事が出来るのか否かの試金石…だと。


前置きが長くなったが、参加しての感想はまずは「参加して良かった」である。自分で決断した行動であれば、そこに"間違い"はないのだから当り前ではあるが、参加してよかった。

 

「演出」という立場の人間が自分以外で居る事で「自分の得意」に逃げることが許されないし、自覚の薄い「自分の武器」を教えてくれる。(明確にコレね、とは言われないが)それに、普段演出をしている為に身についた「集団から一歩引いて見てしまう」癖に打ちのめされる。なぜもっと我を出し、抜けだそうとしないのか?その故の失敗をしないのか?自身に苛立つ。ついつい先回りして「コレ正解でしょ」をしたくなる。「恥をかく」がこれほどに難しいのか!と改めて思う。そう思うと以前運営した映画監督のワークショップに参加した面々の"凄さ"をより深く感じる。

 

当てられた台本は三人芝居だったが、チームは6名。一人一役で、とはいかなかった。僕のチームは前後半で演者を替える方法を取った。僕はある役の後半を演じる事になった。役(人物)の起から結までをやり切れないという物足りなさはあったが、前半を感じながら締めくくれるのでまだいい。前半の3人にはかなりの消化不良ではなかったか…この辺は台本や参加人数の調整を運営側に再考してもらいたいが、話をした者はその問題意識は持っていたので完全するといいな。

 

ま、運営云々はこれ以上は置いておいて個人の話を…。

 

本読みの段階では「自分の得意」の"ど真ん中"でやり、見事に"否定"される。(良し!)で、演出からオーダーが来る。ふむふむ、行っている意味はよくわかる。さて、自分にその引き出しがあるのか…探る。またオーダーがふむふむ、行っている意味はよくわかる。「少し難しくしてます?」と…例えるなら、整数ではなく小数点以下2から3桁くらいまで使って感情と感情、相手と自己、自己と環境の隙間を測って下さい。それを台詞という予め決められた言葉で表現してって感じ。演出が楽しげに言って来るので「ドS だな」と思ったが、ふと思う。これは人のふり見て…というやつだ(笑)

 

「そんな引き出しないですけど」とか「いや、そこはこうやった方が…」と、言えば言えたが、それでは趣旨が違う。恥をかく事を避け、得意に逃げては新たな引き出しは探せない。ならば一人でやっている時と同じ…いや、それ以下の無意味な時間だ。なので、こちらも演劇素人ではないので、オーダー以上を目指して思考する。

 

しかし!!時間が短い!!思考は出来ても、錯誤が出来ない!!相手役との時間が足りないぃ!!!!!幸いにして相手役が"見知らぬ相手"ではなかったので会話はスムーズに出来たが、"見知らぬ相手"ではなかったのでその予めある距離感がちょっと邪魔だった。それを取っ払うにはやはり時間が足りない!!(そもそも自分の事だけに構い過ぎたか…)


発表の結果は…よくわからない。何かを僕の演技で伝えられたのだろうか?「やった」という単純な事実だけが残った気もする。そう言う意味では「劇作ワークショップ」の”仕上げ”または「演出家のショーケース」だったと揶揄するのは簡単だが、そもそもWSとは"勝負の場"ではない。(これは自身が開催する時にもよく口にする言葉)WSでは良いも悪いもなく感じる事があったか否か、それを反芻して、その正体を知り、それを血にして肉にして勝負するのはまた別の場だ。そして、その場が僕にはある。

 

一人芝居を経て「演技の入口に立った」という予感を得て参加した今回のWS。最初の一歩としては上出来であった。

 

最後に、講師始め運営の皆様、チームのみんな、ありがとうございました。


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